自分は営業には向いていないけど、文系で資格なし。内勤の仕事は無理だろうなあ・・・。そんな風に思っているあなた、決してそんなことはありません。前もって準備をしておけばその仕事に就くことができます。文系=営業じゃありませんよ。具体的な職種と、その職種に就く方法をこれから紹介します。

管理部門の仕事3選

営業以外の仕事となると、本社での管理部門の仕事があります。ただし、新卒で管理部門に配属されるのは非常に狭き門です。会社のことをまだ知らないのに会社の運営側に立つことは難しいからです。それでも可能性はゼロではありません。

1.経理

会社の活動を数字で示す仕事です。お金の出入りを帳簿にして会社の改善点を探るのです。会社にとっては「今どれくらい儲かっているか」「どれくらいキャッシュがあるか」が経営判断の重要な指標になるのです。

経理の仕事に就くためには、簿記の知識とパソコンのスキルが必須です。数字を絶対に間違えない注意深さも求められます。また数字を見て「何かおかしい」と感じることができるひらめきも必要となります。

2.人事

社員の採用、教育、人事評価、人事異動を通して、人を用いて会社の活動を最大限に高める仕事です。労働時間や社員の健康などの管理も重要な仕事です。

人事の仕事に就くためには、社内の人とのコミュニケーション能力が必須です。営業より求められると言えます。社員の能力を発揮させて会社がよりよい活動するにはどうすればよいか、改善点を見出し解決できる能力も必要です。

3.マーケティング

市場動向を知って、今何が求められているのかを知り、それに合わせて自社の製品やサービスを宣伝して消費者に使ってもらうように働きかける部署です。どうすればモノが売れるか考える仕事なのです。

マーケティングの仕事に就くためには、数字に強いことが第一条件です。マーケティングは地味な調査から大量データの統計処理まで扱って、トレンドを知るのがその役割だからです。普段から流行に敏感な人に向いています。

管理部門配属になるためにやるべきことは?

漠然と「営業が嫌だから管理部門」と思っているだけではその夢は叶いません。在学中に、就活中にキチンとやるべきことをやっておく必要があります。

実際に働いている人に話を聞く

大学のOBOGで、自分のしたい仕事をしている人を探しましょう。大学の教授や先輩に聞いてなんとか見つけてください。実際に話を聞いてみなければ、その仕事が自分に向いているかどうかはわかりません。下手をしたら「営業より向いていなかった」ということもあるかもしれません。生の声は大切です。

本を読む

社会人向けの実務書は本屋さんに行けば山のようにありますが、あまり学生は読みません。管理部門に配属されたければ、他の学生より先回りして会社の仕組みを知っておくことが大切です。管理部門で働くためには、専門的な知識と経営者目線が必要なのです。

資格を取る

管理部門に有利な資格は次のようなものがあります。ただし、いずれも簡単なものではありません。

  • 簿記一級
  • 中小企業診断士
  • ビジネス実務法務検定
  • 社会保険労務士

資格勉強は苦しいこともあります。けれども、ほんの数年の努力で数十年の職業人生が決まるのです。幸い、社会人より学生の方が時間はあります。頑張るなら今しかないのです。

就活は職種別採用メインにする

会社に就職する「就社」ではなく、特定の部署別採用の、本当の意味での「就職」をする活動をしましょう。就社して管理部門配属を祈るのではなく、内定=配属先決定を目指すのです。就社の面接では、希望職種を聞かれますが、聞き入れられる可能性は少ないです。

本当に営業は不向き?

ここまで、管理部門の就職について述べてきましたが、一度原点に立ち返ります。「あなたは本当に営業に向いていないのですか」ということです。

人と話すのが苦手だから営業が苦手、と思っているかもしれませんが、それは違います。内気な人が意外と営業成績を上げているのが営業の不思議なところなのです。

また、人と話すこと、コミュニケーション能力が必要なのは営業でも管理部門でも同じです。管理部門で活躍しようと思えば、社内の人の心をつかまなければならないのです。会社員であるかぎり人付き合いからは逃れられません。

実際にその仕事に向いているかどうかはやってみないとわからないのです。

まとめ

いかがでしょうか。本当に営業が理屈抜きで嫌なら、この記事で書いた管理部門の仕事を得る方法を是非実践してください。そうでなければ、「営業が苦手」と決めつけずに、まず自己分析仕事分析をして、柔軟な気持ちで就職活動をしてください。就活は自分探しでもあります。納得できる仕事に巡り合えるといいですね。