この記事では実際に在来浴室からTOTOシステムバスルームシンラ戸建て住宅用にリフォーム工事をした流れとかかった費用について紹介しています。

肩からお湯が出るお風呂にしたい!

いつかは温泉やテレビCMでやっているような肩からお湯が出るお風呂に入りたい!とずっと憧れていましたが、この度思い切って古い在来浴室からユニットバスであるTOTOさんのシンラ(SYNLA)にリフォームすることに決めました。

 

当初は大昔のユニットバスへの抵抗があり、昔ながらの工法で作る在来浴室にてリフォームを考えていたのですが、

残念ながら楽湯 RAKU-YU-(肩楽湯&腰楽湯)はシンラにしか取扱がなかったため決めました。

※TOTOのシステムバスルームにはサザナ(sazana)もありますが楽湯・腰楽湯はシンラのみの商品になります。

実況動画!TOTO楽湯に入浴してみた

実際にうちのお風呂に入浴しながら操作方法を解説しています。

 

浴室リフォームを三井ホームに注文!

うちは元々三井ホームさんにて家を建てたため、内装や屋根の補修など事あるごとにお願いしています。

ですので三井ホームさんを通してTOTOさんのシンラにリフォームしましたが、この記事をご覧の皆さんは違う方もたくさんいらっしゃると思います。

その場合はTOTOさんのショールームに行くなど直接リフォーム工事をお願いすることもできます。

ちなみにシンラにはマンション向けと戸建て住宅向けの2種類が用意されていますので、ショールームにて相談すると良いです。

TOTOのショールーム見学へ行きました

カタログのみを見て決めるよりは、実際にお住いの地域にあるTOTOショールームに行って、実物のシンラを確かめに行ってください。

というのは私も最初はカタログを見て予算に合ったサイズを選ぶつもりでいたのですが、

浴室の壁色、浴槽カラー、床材の感触など目で見たり触って確かめることで、より希望するリフォーム後のイメージが具体的になります。

やはりカタログで見るのと実際に現物を見て決めるのでは、後悔することが少ないのでショールーム見学はおすすめです。

基本的にTOTOの方が一緒に付いて説明してくれますが、自分たちだけでゆっくり見て決めたい場合はその旨を伝えれば自由に見学させてくれるので、心理的な負担が少なくて良いです。

シンラの基本タイプと選び方

シンラにリフォームしたい場合、5つの基本タイプ(G・R・B・D・C)から1つ選択します。

標準仕様で良いという方はそれでOKです。私のようにミスト機能を付けたい、調光調色システムを導入したい、オーバーヘッドシャワーや浴室テレビやオーディオ等々、オプションを付けたい場合はそれぞれの標準仕様に追加してください。

 

ちなみに私が選んだのはシンラDタイプ1216/0.75坪サイズです。

5つの基本タイプ(G・R・B・D・C)の違いは、洗い場水栓のデザインや選べる壁柄の種類の違い、床を自動洗浄してくれる床ワイパー洗浄(きれい除菌水)機能の有無、調光調色システムの有無など細かい違いがありますが、浴室の広さで選べるタイプと選べないタイプがあります。

浴室サイズには0.75坪サイズ~1.5坪サイズまである

奥行が1600㎜(160㎝)もあれば身長175㎝くらいの成人男性でも足を伸ばして入ることができますね。

TOTOで用意している浴槽の奥行が最も長い1650㎜(165㎝)サイズならさらに余裕がありますが、新築のおうちなどこれから浴室を作るようなケースでない限り、なかなかそんなに広い浴室のあるご家庭は少ないと思います。

ということで

ズバリ、あなたの家の浴室の広さが1坪サイズ(奥行1600㎜×横幅1600㎜)以上あれば5つの基本タイプ(G・R・B・D・C)全ての中から選ぶことができます。

しかし、私の家のように0.75坪(奥行1200㎜×横幅1600㎜)足を曲げて入らなければならない浴室にシンラを設置する場合はD、Cタイプのどちらかからしか選ぶことが出来ません。

DタイプとCタイプの違い

DとCタイプの大きな違いは楽湯(肩楽湯照明付き無し)が標準装備されている(Dタイプ)か、オプション(Cタイプ)の違いです。

ちなみに少し話がややこしいのですが、

G・R・B・Dに標準装備されている楽湯とDタイプ標準装備、Cタイプオプションの楽湯の違いは肩楽湯照明付きの有無です。

肩楽湯照明とは肩楽湯のお湯が出てくるところに付いている照明のことで、流水が照らされるのでキレイに見えます。

ただ、Dタイプを選択してオプションの調光調色システム(LED)を設置すれば肩楽湯照明は付きますので、私のような0.75坪サイズのシンラしか設置できないけど、どうしても肩楽湯照明も付けたい人にはこのような方法もあります。

もっとも自分が浴槽に入っている時は肩楽湯照明は位置的に背面になるため見えませんが、、、(笑)

在来浴室からユニットバスシンラにリフォーム!

では、実際に在来浴室からユニットバスにリフォーム工事した流れを写真と共に紹介していきます。

ちなみにですが、工事の過程は逐一、写真に撮って記録しておくことをお勧めします。

もちろん工事の邪魔にならない程度ですが、知らないうちに傷が付いてしまったり網戸が破れていたり等のトラブルを発見したときに後で遡って確認できるからです。

証拠が無ければ、自分がやってしまったのかそれとも業者さんが誤ってやってしまったのかわかりませんからね。備えあれば患いなしです。

ビフォー!工事前の在来浴室

全体像はこんな感じ。築24年経過しています。

薄いピンクのタイル張り

水栓周りもコンパクトです。

在来浴室の解体工事スタート

浴室を壊すところからです。

タイルが無くなり壁がむき出しになっています。

浴槽が無くなりました。

天井もこの通り。

浴槽の下の部分もきれいに壊されています。

壁の断熱材が見えてきましたね。水栓周りがこんな感じになりました。

コンクリートで下地ができました。

洗面所との境はこんな感じ。左の板が見えているところにドアが付きます。

天井はこんな感じです。

左のフック状になっている白いホースはミスト機能付き温水式浴室暖房乾燥機のためのものです。

だいたいここまでの作業で3日間くらいかかっています。

余った空間を利用したひろびろバスルームにできるか確認

ひろびろバスルームとは浴室と外壁の間のデッドスペースまで有効に使うことで空間を広く使えるオプション商品です。

ユニットバスは箱のようなもの。在来浴室からリフォームする場合、もともとバスルームだった空間に箱を入れるので、浴室空間が狭く可能性が高いです。

うちの場合、このように元々昔ながらのお風呂なので手足を伸ばせるほど広い浴槽ではありません。

なので、

基本的な規格は奥行1200㎜×横幅1600㎜×高さ2185㎜の0.75坪サイズになります。

しかし、ひろびろバスルームだと

奥行1300㎜×横幅1650㎜×高さ2158㎜の1317(0.75坪強)サイズになり

奥行がプラス100㎜(10センチ)、横幅がプラス50㎜(5センチ)だけ広くなります。

 

やったー!

 

と思ったんですが残念ながらうちにはデッドスペースがなく

泣く泣く1216サイズになりました。

TOTOで用意されているシンラの中で最もコンパクトなサイズです。

システムバスルームシンラ設置完了

シンラはユニットバスなので1日あれば組み立てられます。

元々あった空間に箱を入れる様子がよく分かりますね。あとは天井を付けるところでしょうか。

天井が付いたようです。故障時など修理ができるように人一人分が入れるスペースが確保されています。

シンラのバスタブである魔法ビン浴槽が設置されました。

左側の黒い部分は肩や腰の位置からお湯が出てくる楽湯の部分で、ちょうど頭を乗せるところですね。

とりあえず組み立てが完成しました。

翌日ダンボール等が剥がされ、このようにすてきな浴室空間が誕生しました。

調光調色システム(LED)のため一番照明が強いリフレッシュモードではショールームのように明るいです。

楽湯が付いた魔法ビン浴槽も設置されました。うちのカラーはエレノアホワイトです。

トラブル発生!設置した浴槽にキズが、、、

ところが新品の浴槽が入ったのですが、よく見たらうっすら傷が付いていました。

まだ一度もお湯も張ってないのになぜ?

パールのような光沢感があるので目立ちます。

おそらく何らかの理由で傷が付いてしまったのだと思いますが、こちらが付けた傷ではないことは確かです。

う~ん。。。正直これくらいの傷であれば気が付かないレベルなのですが、決して安くないリフォーム工事なのでちょっとモヤモヤしますよね。

再度、浴槽交換!ファーストクラス浴槽が無事に設置完了!

最初は傷消しで対処してもらえるとのことでしたが、TOTOさんも傷物を販売できないとのことで、一旦組み立てたユニットバス全てを外し、新品の浴槽と交換し再設置してもらえました。

やっぱりきれいな方が良いですね!

光の加減でアイボリーぽく見えますが色は同じエレノアホワイトです。

シンラのメリット

シンラにリフォームして良かったことは以下です。

  • 肩と腰の疲れが癒される
  • 雨天でも洗濯物が乾く
  • ミストサウナに入れる
  • 夏は涼しく冬は温かい
  • 間接照明でリラックス
  • 床の乾きが早い

肩と腰の疲れが癒される・・・楽湯

やっぱり、楽湯 RAKU-YU-(肩楽湯&腰楽湯)が一番贅沢な機能だと思います。

スイッチを押すだけで毎分約135ℓの溢れんばかりのお湯が肩、腰両方に向けて出てきます。

TOTOのカタログに出ているこの毎分約135ℓというのは下記からわかるように肩楽湯&腰楽湯の強モード(肩楽湯毎分約65ℓ+腰楽湯毎分約70ℓ)を合計した数値です。

  • 肩楽湯・・・ 強モード毎分約65ℓ、中モード毎分約55ℓ、弱モード毎分約40ℓ
  • 腰楽湯・・・ 強モード毎分約70ℓ、中モード毎分約60ℓ、弱モード毎分約50ℓ

肩楽湯と腰楽湯は強さを選べるだけでなく、それぞれ別々に動かすことも可能です。

楽湯のお湯は循環式だからあふれない

  • 楽湯のお湯って出しっぱなしなのかしら?
  • 水道代が高くついて水の無駄、あるいは節約できない?

等と疑問に思っている人も多いでしょう。

実は楽湯の仕組みについて公式サイトでもあまり詳しく説明されていませんが、肩楽湯や腰楽湯の装置から出てくるお湯は浴槽のお湯を循環しているだけなので、新しいお湯が出てきているわけではありません。

以下は浴槽の側面です。実際にお湯が循環するところは写真の壁側の方にあります。

こちらは写真手前から見た写真で浴槽の前方です。

浴槽の中間

浴槽の後方、肩楽湯のお湯が出てくる真下にあたります。

楽湯は温泉などで見かける源泉かけ流しのように、お湯が出しっぱなし状態ではないんですね。

なので、楽湯を付けたからといって水道代が高くなることはありません。

雨天でも洗濯物が乾く!温水式浴室暖房乾燥機

梅雨や台風など雨天が続き、屋外で洗濯物が干せず困っている人が多いと思いますが、温水式浴室暖房乾燥機であれば浴室がランドリー状態になり、干した洗濯物がカラっと完全に乾きます。

乾燥機の場合、なんとなく乾いているようないないような神経質な人にはスッキリしないと思いますが

温水式浴室暖房乾燥機で乾かした洗濯物は天日干し以上です。

雨の日が続く洗濯できない問題は解決されます!

ミストサウナに入れる!ミスト機能付き温水式浴室暖房乾燥機

シンラには浴室内で使える4種類の暖房換気器具がありますが、その中でも最も贅沢機能を備えているのがオプション商品のミスト機能付温水式浴室暖房乾燥機です。

ミスト機能に関しては

温水ミスト、冷水ミストの両方があり、暑いときは浴槽に浸かりながら冷水ミストを浴びることもできます。

サウナが好きな方には超快適な商品です。

夏は涼しく冬は温かい!温水式浴室暖房乾燥機

シンラにて設置できる以下3つの暖房乾燥機器具では暖房や涼風、換気機能が付いています。

  • 浴室換気乾燥暖房機「三乾王」
  • 温水式浴室換気暖房乾燥機
  • ミスト機能付温水式浴室暖房乾燥機

私が暖房や涼風機能を使う時は、冬場寒い時浴室に入る前に暖房を付けておくことでヒートショック防止にしたり、夏場などただでさえ浴室内は暑くなってしまうため涼風機能を使うことで、息苦しさから逃れることができます。

特にマンションなど浴室に窓がない場合や、あっても外から見えてしまうのであまり開けたくないなんてケースでは、重宝します。

またお風呂から上がったら換気ボタンを押してじめじめした湿気によるカビの発生を防ぎましょう。

間接照明でリラックス!調光調色システム

お風呂に間接照明なんている?という声が聞こえてきそうですが、4段階に調整できる調光調色システムはリラックスからリフレッシュまで視覚的に快適さを体感できます。

正直、無くても不自由のない機能であることは否定しませんが、どちらでも良いと考えている方にはぜひお薦めしたいですね。

特にカウンター下だけが点灯する瞑想モードは1日を振り返り気分をリセットしたいときには最適です。

一見不要な機能に見えますが、暗くして浴槽に浸かっていると心が落ち着きます。

床の乾きが早い!お掃除ラクラクほっカラリ床

在来浴室のタイル床と違い、一般的にユニットバスの床は柔らかく乾きやすいですが、TOTOさんのお掃除ラクラクほっカラリ床は冬場にひんやりすることなんて全くなく一年を通して、温かいです。

なぜお掃除ラクラクほっカラリ床がひんやりしないのかというと、床の内側のクッションがW断熱構造になっているからです。

シンラにリフォームして残念だったこと

快適づくりのシンラですが、実はリフォーム前と比較して残念だったこともいくつかあります。

以下について1つずつ紹介します。

浴槽と洗い場が以前よりも狭くなった

先程もひろびろバスルームについて書きましたが、うちのように在来浴室にシンラを設置する場合、元々の浴室空間にユニットバスを入れるため、狭くなってしまいます。

しかもデッドスペースもなかったため浴槽に浸かった時に、女性の場合はそうでもないかもしれませんが、男性の場合は多少の窮屈さを感じます。

ゆったり寝ながら入れるお風呂の場合1.5坪サイズ(幅1600㎜×奥行2400㎜×高さ2470㎜)ですが、

うちの場合は幅1200㎜×奥行1600㎜×高さ2185㎜の0.75坪サイズ、

最も分かりやすくいうと、お風呂の長さに400㎜(40センチ)差があります。

ただ、ゆったり寝ながら入れるお風呂は新築など新規で浴室を設計する以外、そうそう多くのお宅で該当しないと思います。

シャワーの水圧が弱くなった

シンラの全タイプ標準搭載されている「コンフォートウエーブシャワー」は節水タイプであるため、水圧が弱いです。

基本的に今はどのシャワーヘッドも節水タイプが主流になっており、水圧が弱いのですが、昔ながらのシャワーを使っていた私にとっては物足りません。

対処法として元栓の水圧調整弁を強くしてもダメでした。

そこで以下の節水タイプではないシャワーヘッドを購入し、自分で付け替えたところかろうじて水圧が強くなりました。

シャワーヘッドの付け替えは工具不要でヘッドとホースの結合部分をクルクルと回せば簡単に分離できます。

そして以下のTOTOワンダービートに付け替えればOKです。節水タイプよりは水圧が強くなる程度です。

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ちなみにメッキタイプじゃないと少し安いです。

デザインにこだわらない方はこちらでもいいと思います。水圧に関しては同じです。

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水圧に関しては地域によって元から弱かったり、TOTOの水栓器具自体の作りの問題があります。

世の中が節水の流れになっているので仕方ありませんが、シャワーくらいは痛いくらいの水圧を自分で調整したいものです。

シンラリフォーム工事にかかった総額費用

あくまで、三井ホームに注文し、在来浴室からTOTOシンラにリフォームをしたうちのケースの総額費用ですが、トータルでおよそ200万円くらいかかりました。

ちなみにTOTOさんではショールーム見学を随時受け付けているので、あなたのおうちでシンラにリフォームした場合の具体的な金額を知りたいなら、実際に足を運んで見積りを取ってもらうといいと思います。

支払方法に関してもローンなど月々支払いも可能なので相談してみるといいです。

最後に

今回、シンラ(SYNLA)の楽湯 RAKU-YU-(肩楽湯&腰楽湯)にリフォームして本当に良かったと思っています。

肩湯やミストなど今まで温泉などでしか体験できなかったものを毎日好きなだけ自宅で堪能しています。

TOTOのシンラにはうちが導入した機能以外にも高級ホテルなどにある、天井からシャワーが出る「オーバーヘッドシャワー」や自動的に掃除をしてくれる「おそうじ浴槽」「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」、コンフォートベンチ、浴室テレビ、浴室オーディオ、洗面所暖房機などなど、贅沢な機能にはキリがありません。

あとはご予算に合わせてリフォームを検討してみて下さい。