自分にとって条件の良いパートを見つけた。例えばそれが清掃の仕事とします。なんとか採用されたいけど、志望動機がうまく文章や言葉で表現できない。そんな経験はありませんか?

どうすれば会社が「採用したい」思う志望動機が書けるのでしょか。今回は3つの角度からの志望動機と、NGを1つ挙げてみました。

1.汚れたものをきれいにする清掃の仕事が好き

たとえば清掃の場合だと「汚れたものがキレイになっていく過程が好き」などの理由がふさわしいです。間違っても、「雰囲気が良さそう」「仕事内容に興味を持って」など、ありきたりの表現を使わないことです。

それでは、採用担当者の心に響きません。「ああ、この人はどこでもいいんだな、うちより条件がいいパートがあればすぐ辞めるな」と思われてしまいます。

「生活に困っている」、というのも具体的で正直な理由です。「子どもが大学受験なので」というお金が必要な背景も伝えると、さらに真剣さが伝わります。

会社はお小遣い稼ぎのために腰かけで働く人よりも、生活の為に必死で働く人を好みます。一生懸命仕事をしてくれるし、辞める可能性も低いからです。

会社にとって最大のリスクは、入社してすぐに辞められることです。1人欠員すると、それだけでシフトが組みにくくなります。

他のパートの人にしわ寄せがきますし、業務の遂行にも影響をきたします。入社してせっかく仕事を教えても、その時間が無駄になります。

また、人を募集するにはお金がかかります。フリーペーパーやインターネットの求人広告は、応募する側は無料ですが、募集する側はお金を払っているのです。そのお金が無駄になります。

2.会社の丁寧な仕事や社員の接客態度に感動した

たとえばショッピングモールの清掃の仕事なら、そのショッピングモールがいつも清潔で気分がよい、という理由です。あるいは、ショッピングモールで清掃の人と目が合うといつも挨拶をしてくれる、という理由です。

そして、仕事が丁寧で、社員もしっかりしている会社ならきっと働きやすい、という志望動機に繋げるのです。実際に自分が体験したことですから説得力があります。また、採用する会社側も、そこまで調べて自分の会社に応募してきたのか、と感心されます。

採用担当者は、自分の会社に誇りを持っているので、褒められて悪い気はしません。「この人は仕事がわかっている」と一目置かれることになり、採用にグッと近づきます。

3.清掃業務の経験があるので明日からでも働ける

清掃の仕事に限りませんが、パートの仕事は「未経験者歓迎」のところが多くあります。それでもやはり、経験者の方が基本的な仕事を教えなくて済むので、未経験者と比べれば採用されやすいです。

たとえば床を磨くポリシャーという機械を使えるとか、床にワックスをかける手順を知っているとかの経験です。

未経験者だと、最初に教えなければなりませんが、経験者だとその手間が省けます。やはり経験者というのは、採用する会社側にとって心強いのです。

マニュアルの書き写しはNG

インターネットには「履歴書でこう書く、あるいは面接でこう答えれば必ず採用される」というマニュアルが溢れています。しかしながらそのとおりにすると、採用される可能性は逆に下がります。

そんな模範解答に採用担当者は飽き飽きしているのです。採用担当者はプロです。心のこもっていない丸写しはすぐに分かってしまいます。

まとめ

いかがでしょうか。実はパートの志望動機は深く考える必要はありません。採用した人物像は決まっているからです。

  • 真面目に仕事をして長く働いてくれる人。

これだけです。もちろん細かく言えば、仕事を覚える早さや、柔軟にシフトに対応できるなどがありますが、人物像としては1つです。

それを伝えるための、3種類の志望動機と1つのNGを今回は紹介しました。志望動機を伝える参考になれば幸いです。