景気がいいと言っても、昇給があるのはほんの一部の大企業の正社員だけです。中小企業では何年も昇給がないのはざらです。

ただし、昇給が無くても物価は上がります。子どもがいれば、教育費も大きくなります。何もしなければ生活は苦しくなっていくのです。

では、どうすればよいかいいのでしょうか。自力で給料を上げるしかありません。今回はサラリーマンが給料を上げる5つの方法を紹介します。

1.資格を取る

資格手当がある会社で、対象となる資格を取れば給料は上がります。資格手当だけでなく、資格取得の勉強をすることによって得られる知識が仕事に活かせるという副効用もあります。

さらに、資格によっては独立することができる資格もあります。例えば以下のような資格です。

  • ファイナンシャルプランナー
  • 中小企業診断士
  • 社会保険労務士

中には「勉強しても役に立つことはほとんどないから労力に見合わず損」という方もいます。しかしながら、資格を活かすも殺すも本人次第です。

資格を取得するということは、自分の世界が広がることです。例えばファイナンシャルプランナーの資格を取れば、自分が加入している保険に対する見方も変わります。

自動的に入ってくるのは資格手当ですが、それ以上に得るものがあるのです。自分の世界が広がれば自分の給料を上げるチャンスは広がります。

2.出世する

昇進して役職が付くと、役職手当がもらえるので給料が上がります。ただし、残業代が出なくなり、年収が下がる場合もあります。

それでも、出世した方がいい理由は、自分の裁量でできる仕事が増えるので、成果を出せば平社員より大きな昇給が見込まれるからです。役職自体が給料アップとならなくても、給料を上げるきっかけは増えるのです。

昇格直後の給料ではなく、長いスパンで見れば、サラリーマンは出世しなければ給料は上がらない仕組みになっています。

3.転職する

今の仕事が営業なら、厳しいノルマの会社に転職すれば給料は確実に上がります。営業職は力を付ければ、リストラにも強いというメリットもあります。どんな会社にも営業は必要だからです。

自信があるなら、外資系への転職も視野に入れるべきです。成果には厳しいですが、国内系企業より、同業種比較で給料が高いケースがほとんどです。

外資系といれば、すぐリストラされるというイメージがありますが、一概にそうは言えません。アメリカ系の会社は厳しく、ヨーロッパ系の会社は若干緩い傾向にあります。

また、外資系と言っても、日本で活動する以上、日本の労働法は守らないといけないので、理不尽な解雇はできません。

ノルマを達成するのは、非常に精神的に肉体的にプレッシャーのかかることですが、目に見えて自分の給料が分かるという点でやりがいのある仕事です。

4.副業をする

公務員の副業が解禁になったのは記憶に新しいですが、サラリーマンの中にも副業をしている方は結構います。何十万円もの収入になる副業はほとんどありませんが、数万円の副業なら無理なくできます。

定期昇給やベースアップの1000円、2000円を組合頼みで祈るより、自力で数万円稼いだ方が、よほど確実な収入になります。

政府が副業を認めたのですから、今後さらに注目される、給料を上げる方法です。

5.起業する

一番リスクが大きいですが、成功すれば年収はいくらでも望めます。人生は一度しかないのだから勝負したい、という人に向いています。

ただし、実力だけではなく運も必要なのが独立の世界です。万全の準備をし、良質なサービスを提供しても、失敗するときは失敗します。運も受け入れる度量の大きさが重要です。

また、サラリーマン時代の人脈はほとんど通用しません。それはあくまでも所属していた会社の人脈で自分自身の人脈であることが少ないのです。その人脈を頼りに起業すると大失敗します。ゼロから人脈を作り上げる覚悟が必要なのです。

まとめ

以上、5つの給料を上げる方法を紹介しました。どれも決して楽なものではありません。けれども、自分自身の工夫や努力、決断で給料を上げることができるのも確かなのです。

何もしなければ給料は上がりません。リスクを取りたくないから何もせず、今の給料に甘んじる、という選択もあります。ただし、何もしないことが逆にリスクになるのが現代に生きるサラリーマンなのです。